1
「白雪姫」
幼少期いつも暗く、父は怒り、母は憂鬱な家庭で育つ。学校での問題をきっかけにパニック障害の症状(ドキドキ、息切れ等)が出る。 美術専門学校に入学して描いた絵。毒りんごを食べて、死にそうな「白雪姫」と題する作品。 絶望的で悲しみに満ちた表情をしている。「まだ諦めていない」と本人の言。
2
「トカゲ 」
ストレスカラーの黄色と黒の冷血動物「トカゲ」を抱く少女を描く。少女の口は真一文字に閉じられ、我慢している様子がうかがえる。 「トカゲ」の尻尾は包帯で巻かれ、負傷している。「昔の傷をずっと引きずっている」という。 右には青い影。「苦しい。でも人には言えない」 本人の対人恐怖や、不安がうかがえる。
3
「ミッドナイト」
教育分析プログラム1終了後に描いた作品。 同じブルーを基調にした作品でも、緊迫感や孤独感は感じられない。 美しい夜空「ミッドナイト」を描く。 天空には星々が輝き、都会のネオンサインを見ながら歩く犬は、むしろ楽しげでもある。 プログラムの中で、人との信頼、自分はこのままでOKということ、表現する楽しさを学び、美術の上級コースに進むことを選択することができた。