私が、「子ども絵画教室を開く」という選択肢があることを意識したのは、「アートセラピー・インストラクター・コース」受講中のことでした。コース終了後、オーロラのパステルルームや卒業生たちの子ども絵画・造形教室で研修を受けながら、本気で開業を考えるようになりました。それが4月のことだったのですが、その時点で10月1日のスケジュールに「アトリエ開業」と書き込みました。 そうすることで「いつかは開業‥‥」という曖昧なものではなく、自分が具体的に動けるような気がしたからです。

そして、8月頃から準備を始めましたが、10月1日の念願の開業時に入会してくれたのは、たったの1人でした。「厳しいものだなあ」と思いましたが、研修先の大先輩の「チラシよりも口コミ!」という言葉を信じ、とにかく自分らしいアトリエをやっていこうと努力しました。その結果、その言葉通り少しずつ口コミで生徒が増え、開業4年目の現在は幼稚園の年中~高1まで30名を越えました。夏休みの特別教室は、のべ100名以上のお子さんが来てくれたんですよ。

私がアトリエを運営するに当たって大切にしていることは、「本人の満足感が第一」ということです。アトリエにはいろんなタイプの子供たちが来ます。とにかく自由制作がしたい子、逆にテーマを与えてあげないと手が動かない子‥‥。最初は、子どもの足並みがそろわないことにヤキモキしたり焦ったりしていましたが、実は、それは私の都合だったのです。 私のアトリエは、学習塾ではないし、図工の成績を上げたり、コンクール1位を目的としているわけではありません。それより、本人が「今日も描いて、作って楽しかったぁ」と言ってくれるのが、私にとって一番です。

私の場合は、とにかく始めて、運営しながら、自分の考え方ややり方を模索してきました。やっていく中から違った形や新しいアイディアが出てきたり、子どもたちが教えてくれたり‥‥楽しみながら、今も勉強中です。

教室開講までの経過
開講前準備: 
4月に決意
8月‥‥HP制作、チラシ制作、画材・備品等の準備
9月初旬‥‥チラシ配り
9月中旬‥‥無料体験開催
10月‥‥開講
*会場は、自宅のリビングを開放。汚れることを厭わなければ一つの方法。

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