今ではこどもの造形教室以外考えられない私ですが、オーロラで学んでいた頃は、アートセラピーをどう生かしていくか迷いながら過ごしていました。オーロラでは、自分の絵を通して適性や適職も見ていきますが、その中で、先生や仲間たちから「子ども対象の仕事が向いている」と気づかせてもらったこと、そして、オーロラの研修システムで、卒業生たちの運営している子ども絵画・造形教室等を見学したり、そこで実習を積むことで、「子ども造形教室を立ち上げる!」という自分の道がはっきりと見えてきました。

それからは、「こどもの造形教室」を成功させている自分の姿を常に意識するようにしました。オーロラのアートセラピー・テクニックで、「1年後の私を描く」というものがありますが、そこで、「のびのびと造形活動する子どもたちに囲まれて生き生きとしている自分」を描き、恒にアンテナを高く張るようにしました。

すると、おもしろいことに共時的に、幼稚園の造形講師の仕事や条件のよい教室物件等のチャンスが向こうからやってくるのです。そして、「1年後の私」を描いたちょうど1年後、本当にその絵が現実になったのです! 教室開講初日、「なんて楽しい仕事だろう! 私はなんて幸せなんだろう!」と感動したのを今でも覚えています。

教室に来る子どもたちは一人ひとり全く違う個性を持っていて、発想の豊かさには毎回驚かされます。子どもたちのありのままの姿を受けとめて理解すること、そして、絵のうまいへたではなく、ありのままの姿を表現する楽しさや素晴らしさを伝えることに、アートセラピーはとても役立っています。これからも、子どもたちが安心して自分を表現できる場、心から制作を楽しいと思える場を目指してやっていきたいと思います。

教室の立ち上げと経過

開講前準備: 
会場探し(アパートの1室を借りる)
備品・画材等は最低限必要なもの(クレパス、水彩等)だけ揃え、それ以外は各月の収益に合わせて購入。
広報活動(HP、ちらしづくり・配布、口コミetc)
開講前に無料体験を行い生徒募集(会場費をカバーできる人数から開始)。
開講時: 生徒数 11人(週2回開講)
2年後: 生徒数 30人(週3回開講、この時点で空き待ちの生徒数20人)
現 在: 生徒数 40人(週4回開講)

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