「自立のために戦う子」
全員男の子が描いたもの。
恐竜、ロボット、戦闘機、乗り物、男の子はこのテーマが大好き!
そして、どれも戦っているよ。
戦いはよく表れるテーマだよ。
よく、お母さんたちは、子どもが戦いの絵や血を流している絵、攻撃や殺戮の場面を描くと、嫌がるよね。
時によっては、「そんな絵は描くのをやめなさい。もっとやさしい絵を描きなさい」ってお説教することすらある。
でもね、この時期の子どもは、こうした絵を描くことが普通だし、必要なんだということを理解してほしい。
もちろん、ストレス発散ということもあるけど、親から自立して、男としてのアイデンティティ(自己同一性)を確立していくための戦いでもあり、プロセスでもあるん
だ。
そして、もう一つわかってほしいのは、子どもは親の気持ちに敏感だから、お母さんが嫌がっているとわかると、すっごく悩むんだよ。
時によっては、絵を描けなくなっちゃったりする。
子どもにとって、親はそれほど大きいんだ。
だから、親や教師のみなさんにお願い。
どうぞ、子どもが描きたいように自由に描かせてあげてください。
戦いイコール悪いこと、という短絡的な捉え方ではなく、その中で、自分が抱えている葛藤や対立を乗り越えようとしているんだ。