「親の期待に応える良い子」
6才の保育園児、年長組1クラスの絵だよ。
最初の3枚が女の子で、後半の3枚が男の子の絵だよ。
さて、何が共通しているかな?
どの子も、中心に、自分や大好きな乗り物を描いているね。
この中央に描けるということは、子どもの絵には大切な要素だよ。
つまり、自分に自信があるということ…。
描き方はどうかな?
多くの子が、枠から描いているね。
これは、概念や形から絵を描くタイプの子どもに多く見られるね。
筆圧も濃いよ。
これも自己主張やリーダーシップを取れる子によく見られる。
そして、情景や背景も描いているのは、このタイプの特徴だね。
この子たちは、いわゆる、いい子、よくできる子、言うことを聞く子、リーダーシップの取れる子。
親や教師から、統率力があり頼りがいのある子と評価される子だよ。
でもね、ここで要注意。
このタイプの子どもたちは、親や教師が期待すればするほど、それに応えようとしてしまう。
褒められるために、自分の本音を抑えて、いい子のふりをしているかもしれないんだよ。
だからね、期待に応えることに疑問が湧いたり、反抗期や思春期を迎えると、自分の正直さやさみしさ、弱さが出せずに無理してしまうことがあるよ。
ヘルプを出したくても出せない…
しっかり振る舞っているその裏側に、本当はお母さんに認められたい、わかってほしい、かまってほしい、甘えたいetc そんな本音があることに気づいてあげてね。
特に、お母さんが仕事や育児等で忙しいことがわかると、このタイプの子は自ら、お母さんのために手がかからないようにしようとしがちだからね…