「怒りと抑圧からの脱出」というテーマで、新春ワークショップが開催されました。
とても素晴らしい体験シェアが寄せられたので、絵と共にみなさんに紹介しますね。

今回は、60代の女性。
彼女曰く、「これまで、親に気を遣い、自分の言いたいこと、やりたいことを抑えてきた。
人との衝突も極力避け、いつも腰をかがめ、低姿勢で人と接してきた。
理不尽なことを言われても、『申し訳ありませんでした。
以後、こういうことがないように十分注意します』が 口癖だった。
それで丸く収まり、人生を無難に生きていると思っていた」

今回は、まずは彼女の初夢の紹介。
「自分の責任ではないのに責められる夢。
必死にあやまり続ける。
また 夢の中で、才能あふれる自分の子どもが近くで遊んでいるが、無視せざるを得ない。

夢の最後で知人に言われる。
『おい、おまえ、鬼の怒りたまってないか?』」

彼女は、この夢は自分の現状を表していると言う。
夢の中の 才能あふれる自分の子どもは彼女の才能を表すけど、自分のことはあと回しで、我慢に我慢を重ねて、怒りを抑圧してきた とのこと。

では、彼女の絵を紹介するね。

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1枚目は、「明るい色たち」
完全にペルソナ(明るく元気な他人に見せる顔)・カラーだね。
こんなきれいで、明るい色を最初に描く人は、心の中に暗い闇を持っていることが多い。
つまり、シャドウが抑圧されているかもしれないね。

2枚目は、「窓枠のトンネル」 黄色と黒のストレスカラーの組み合わせ。
無限の枠… 一つの枠をくぐっても、また 枠・枠・枠…。
人は小さく描かれ、まるでゴマ粒のよう。不安で、道に迷っているようで、苦しいね。
だけど、心象風景を見事に絵に描き出している。

3枚目の絵は、「半分ずつの羊と猫。と赤い帽子」と題された作品。
半分に切られた羊とネコ。首から下に垂れ下がった女。上下があべこべ。
帽子は、自分を隠して生きている象徴。
心は、きり裂かれ、しんどそう。

ただ、絵としては、自分の生きづらさを美として昇華している。
絵への信頼と表現力は、ホントにすごい!
 
もし、彼女がペルソナ・カラーできれいな絵を描くことではなく、絵に正直な自分をたたきつけ、表現できることに焦点をあてることができたなら…

そこで、加藤の次のステップへの提言。
「あなたには絵の才能・能力が卓越してある。 そこに焦点を当てて描いてごらん」
「自由に、描きたいように、爆発的に、自分自身を入れて描いてごらん」
「心ゆくまで表現に乗っ取られて描いてごらん」

そして 表れた絵が こちら!
すごいよ!

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髪の毛 爆発!
なんてパワフルなんでしょう!
髪の毛はエネルギーという意味もあるので、彼女がいかに自分を抑え、間違ったアイデンティティの元に無理していたかわかるね。
それが、今、解放され、エネルギーも才能も爆発だぁ~~~。
すごい💖

「私が絵から受け取ったメッセージは、
『これまで自分と思っていたものは爆破💥せよ!』 でした。
絵が私に言うんだよ!
『だから言ってんじゃん。
あんたには、才能もエネルギーもある!
はよっ出して、もっと出して、まだまだ 足りん!!』
次から次から、髪の毛があふれてきたよ!

そして、絵を描き終えたとき…
『やりたくな~~~い、って言っていいんだ!』
『この気持ちのままで、生きていていいんだ』
それなら、私も生きている意味がある!って 初めて感じました」

加藤からのコメント。
よくやったよ。 別人に生まれ変わったみたい。
画家として、絵を描き続けるんだよ。
約束!!
愛と祝福を送ります♡

系統的自由画法とは
系統的自由画法とは、継続的に自由画を描いていきます。
作品が4〜5枚になったら、セラピストが描き手の傾向をまとめ、次のステップを提案します。
この技法は、いつも本人が無意識にとっている習慣や行動のパターンから脱却し、
本来の 自分に戻る方法や次のステップを教えてくれます。
絵を通して変容を起こすことができる 画期的なアートセラピー・テクニックです。