今日、紹介するのは系統的自由画法!
系統的自由画法では、自由画を継続的に描いていきます。
毎回、心に浮かんだものに焦点を当て、自由に絵にします。
作品が4~5枚になったら、セラピストが、描き手の傾向をまとめ、次のステップを提案します。

今回は、人の顔色を見、どう思われるか気にして言いたいことを我慢し、やりたいことをしなかった彼女がチャレンジし、行動を起こし、自分が好きになったケースだよ。
絵は、40代女性の絵。

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3枚の絵の共通点が見えたかな?
3枚とも、水か火が描かれ、幼少期のことが表れているね。

1枚目は涙。
幼少期、どんなにか泣きたかったのだろう、つらかったね。
2枚目は、下部の水で無意識から飛び出してくる心の傷や夢ややりたいことがたくさんあったことがわかるね。
3枚目は、たき火。
自分の中の怒りの炎を眺めることで、自己受容が起こっているよう。
怒りの炎は、いつしか自分が抑えてきた情熱を傾けてやりたいことを認め、抱きしめているように思う。

そこで、次のステップとして提案したのは、
「過去や心の傷に焦点をあてるのではなく、考えずに描いてごらん」
「心のままに、描きたいように、自由に描いてごらん」

そして、次の絵が描かれる。

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ギャハ~~、飛竜現れた。
何が動いたんだろう!
何が見えてきたんだろう!!

「やってみないとわからない」
「私、チャレンジしてみよう」
「何かあれば、その時に対処することを考えたらいい」
「たとえ、良い結果が出なくても、自分は行動して得た経験が残るから、大丈夫」
と、うれしそうに、力強く、彼女は語る。

小さい頃、どんなに泣くことを我慢させられてきたんだろう。
小さい頃、どんなに夢をあきらめさせられてきたんだろう。
水から飛び出す絵(未来のビジョン)や筆(表現)は、絵からはみ出し点々と花の道を作っている。

たき火のパワフルなこと!
小さい頃、どんなに怒りを抑えてきたんだろう。

彼女は、怒りを認め、炎としての情熱の表現が自分の中にあることを認めた。
最後に描かれた飛竜は、架空の動物として、人生の大きな変化が表れる時に現れるシンボル。
「私は、これから動いて見たい方に動く!」と、彼女の宣言。。
すごいね!
新しく生まれ変わった飛竜になった彼女にカンパイ!

彼女は、今、抑圧された人たちや自分の気持ちを正直に言えない人たちのグループを作り、気持ちを表現するファシリテーターになった。
また、小学校3,4年生の児童と親を対象にし、身体と心を守るワークに携わっている。
すごいね♡

彼女のすばらしさは、絵を描き、そこから自分が成長するための心理的メッセージを受け取ったこと。
次に、受け取ったメッセージを行動化したこと。
それに、自分の描いた絵を信頼し、大切にしたこと。
だから、絵から必要なメッセージを全部受け取ることができたんだね!!

彼女は、対人関係でも関わりが変わったんだよ。
「自分の意見を言っても、上手に話せなくてしどろもどろになったとしても、私、人に伝わっているということがわかった」
「それにより、人といて安心できるようになった」とのこと。
すごいね♡

大きな変容を遂げた彼女に一言。
「よくやったね」
「自分の中にある悲しみや怒り、それにやりたいことをすべて認めたんだね。抱きしめたんだね」
おめでとう!
何とステキなことだろう!

この技法は、いつも本人が無意識にとっている習慣や行動のパターンから脱却し、本来の自分や次のステップを教えてくれるんだよ。
絵を通して変容を起こすことができる、画期的なアートセラピー・テクニックなんだ。