今日、紹介するのは系統的自由画法!
系統的自由画法では、自由画を継続的に描いていきます。
毎回、心に浮かんだものに焦点を当て、自由に絵にします。
作品が4~5枚になったら、セラピストが、描き手の傾向をまとめ、次のステップを提案します。

今回の絵は、60代女性の絵。

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Screenshot



3枚の絵の共通点が見えたかな?
強い筆圧と激しい感情をこめ、明るい色をちりばめたハイテンションな作風。
エネルギッシュで、情熱的な本人像が伺える。
一方、円枠がたくさん描かれ、心は防衛的で、こわがりな一面もありそう。

次のステップとして提案したのは、
「抽象画ではなく、具象をていねいに、心をこめたタッチで描いてごらん」
「目を閉じて、心の中にある自己像を描いてごらん」
そして、次の絵が描かれる。

愛らしいハートを持った女性像。
なんとやわらかく、やさしいんだろう。

「お母さんなの」と、本人。
とても満足げ…。
内なる心の母でもあり、本人自身の慈愛あふれる母性像の誕生。

この技法は、いつも無意識にとっている習慣や行動のパターンから脱却し、次のステップの自分や本来の自分を教えてくれるんだよ。