「Cycle」
心が飢えて指をむさぼる。
それさえ頬からこぼれて、満たされることはない。

「Mediator (メディエイター)」
「心が死んでいるなら、
肉体も死ななきゃバランスが悪いだろ？」。
死に向かおうとする心の引力がある。

「SAD (サッド)」
「あーダル。」どうしてこんな悲しい。
「あぁ、そっか」。
最後まで、悲しさの理由は分からないことにしようぜ。
「そりゃそうさ」

「Intro (イントロ)」
赤く枯れた遺体から伸びた尾は、
かつての他の象徴とつながっていた。

「人体」
見える傷なんてこの世のどこにあるんだ？

「Greed (グリード)」
死が欲しい。
生きて、生きて、
死を欲するほどの生が欲しい。

「Wake (ウェイク)」
あり余る吐瀉物を吐き出して肺呼吸に切り替わる。
皮がずり落ちるような感覚、脳の中心に思考が吸い込まれる。
夜だというのに太陽が上り渦を描く。
意識の夜明け。
その朝日を見た時、私は第２の誕生日を迎えた。
産まれてもないのに死を望み！死を望んだがゆえに産まれてしまうとは…。
ハッピーダイ&バースデイ！

絵とビジョンの力
自死からの生還「命の叫び」6人展　
2024年11月26日（火）～12月1日（日）
於　中和ギャラリー