アートセラピーとは?

アートセラピーとは?

アートセラピー作品

絵は、言葉以上に描く人のメッセージを明確に伝える媒体です。そして、絵に込められたメッセージやサインを読み、絵を使ってセラピーやカウンセリングを行う専門家がアートセラピストです。アートセラピーには、浄化やヒーリングが起こる「治療」の側面や心理テストの補助道具として、「判定」の側面があります。また、健常者の「自己成長」や「問題解決」の技法としても使用されています。

注)広義のアートセラピーとは芸術療法をさし、絵画療法・音楽療法・心理劇・ダンス療法・ 写真療法・書道療法・陶芸療法等があります。日本では、アートセラピーを「絵画療法」ととらえることが多いですが、これは、狭義のアートセラピーのことです。


<世界のアートセラピー>

アートセラピーは、比較的新しい学問のジャンルに入ります。日本では 50年ほどの歴史です。 海外では、アメリカやドイツ、イギリスなどを中心に各国で取り組まれ、展開してきました。アートセラピーは、精神医学領域の治療的または診断的手段としての研究が1つの大きな分野としてあります。

2つ目には、絵を描くだけで治療的な効果があるという取り組みが、世界的な大きな潮流としてあげられます。

3つ目は、精神科の患者さんたちの社会復帰や生活支援を応援する試み、4つ目は、患者さんや天才の画家たちの病跡学(パトグラフィー)という分野で、天才の芸術家たちの作品を病理と重ね合わせながら研究する領域も大きく広がっています。

<日本のアートセラピー>


   「精神障害者のグループ絵画療法」

日本では、1969年に、今の日本芸術療法学会が研究会として立ち上がり、オーロラ代表の加藤るり子は、その当初から関わってきました。医療に携わる人々、芸術に興味のある医療従事者が、主に集っていたのを覚えています。そして、当時の日本のアートセラピーは、精神科では、バウムテストや人物画テストなど診断の補助道具としてよく活用されていました。

また、全国の精神科の病院では、作業療法と称して、陶芸や粘土療法、音楽療法、詩歌療法、書道療法、写真療法など各病院ごとの特色を出しながら、地域ごとにアートセラピーが行われていました。

教育現場でも、現在の特別支援学校や特別支援学級で、絵を担当する先生たちが発達障害の子どもたちに絵を描いてもらい、研究し、セラピーに結びつける試みが行われていました。また、精神医療の分野では、神経症圏の人たちを対象として、絵によるグループ並びに個人の精神療法が行われていました。

<現在のアートセラピー>
アートセラピーは、現在、市民権を得ることができ、それは、現在のオーロラの卒業生の活動範囲にも表れています。医療・教育・福祉・介護・心理の分野での活用はもちろん、企業のメンタル・ヘルス分野での活用や社員研修の分野、また、整体師やエステシャンによる心と身体のトータル・ケア、結婚相談所等での相性診断やカップル・カウンセリング、カルチャー・スクールやカウンセリング・ルームでのセミナーやワークショップ、高齢者施設のアートセラピー、病院など幅広く活用されています。その分野は、瞑想やマインドフルネス等イメージを使ったアート・ヒーリングの分野等にまで広がりを見せています。

 

オーロラ・アートセラピーとは?

アートセラピー授業風景
オーロラは、1989年、日本で初めてのアートセラピスト(絵画療法士)養成専門スクールとして開設されました。絵のスペシャリストとして必要な基礎知識と技術をマスターするほかに、セラピスト自身が自分を深く知るための教育分析プログラム、学んだことを臨床の現場で研修・実践するための各種上級・研修コースなど、多岐にわたるカリキュラムを用意しています。

卒業生は1,500名を越え、現在、全国の病院、クリニック、老人ホーム、子供の絵画教室、カウンセリングや相談室等で活躍しています。
(就業先リスト)

無料体験説明会 
カリキュラム
 
受講生の声



オーロラ・アートセラピーの特徴

1. 50年以上の研究をベースにした高い専門性

昔の様子

日本のアートセラピーは50年以上の歴史を持ち、代表の加藤るり子は、その当初から研究と臨床に携わってきました。オーロラは、そうした研究と実践を基に、絵を心理学的に深く読み解くことに定評があります。こうした豊富な研究実績や臨床経験が、うつや統合失調症、パニック障害、適応障害、ADHD、アスペルガー、または、不登校やいじめ、虐待等といった問題を抱えるクライアントや子どもたちに根本から取り組めるセラピストの養成を可能にしています。

2. 徹底した就業サポート、実習・研修・見学システム
オーロラの特徴は、高い就業率です。アートセラピーの就業を希望する方たち(適性が認められた方)に、就業サポートを行っています。このサポートは、卒業後も無料で何度でも受けられます。また、希望者には、教育・福祉・介護・心理臨床や病院等での見学・実習・研修等を提供しています。絵画教室や起業等のプロジェクトの立ち上げから継続運営、集客方 法、プログラム作成等、アートセラピーをお仕事にしたい方を徹底的にサポートします。

卒業生の活動

3. ユング心理学に基づくアートセラピー

箱庭授業

ユングは、フロイトの精神分析の系譜の流れにいます。ユング心理学は、従来の心理学を越えた集合的無意識やアーキタイパルイメージ(元型)に基づくセルフ(人間の最高の状態)というとらえ方にも特徴があります。オーロラのアートセラピーは、象徴(シンボル)等を読み解くことでアートセラピーの知識と技術をマスターし、ユング心理学の自己実現に至る過程を体験的に学びます。ユング心理学の技法には、絵画療法、箱庭療法、夢分析などがあります。

4. トラウマ解消のための自己分析
セラピストになるためには、自分の枠や概念、習慣的な無意識的反応の行動パターンを理解する必要があります。オーロラでは、インナーチャイルドやトラウマを解消するために教育分析的なアプローチをしています。自分自身の心のブロックを知り解放することで、クライアントへの深い共感、受容、そして、適切な対応や支援ができるセラピストを養成します。


時代のニーズに対応するオーロラ・アートセラピーの取り組み

1. チャイルド・アートセラピー

チャイルドアートセラピー親や保育士、教師、児童相談所等子どもの絵に関わっている方たちから、「気になる絵」、「心配な絵」、「問題が表れていると思われる絵」が増え、絵を見てほしいという依頼を多く受けます。子どもの絵は、まだまだ「上手・下手」の視点で見られることが多く、絵に表れる子どものヘルプサインは見逃されています。オーロラは、心理的な視点で子どもの絵に表れるサインを読む専門家を養成します。

① 子どもの絵を心理学的に見る理論的背景を学ぶ
絵画作品のどこに何を描くのか、また、子どもの絵によく表れる迷路・洞窟・怪獣などのテーマ、絵の筆圧、青や赤の色にも心の状態を表す意味があります。シンボルの意味や画面の空間象徴等の理論について一つ一つ学びます。

② 絵から、子どもの成長の課題を知る

チャイルド・アートセラピー2

父母の不仲や離婚問題、下の子どもが生まれ、親の愛情を奪われたと感じた時、保育園や学校で嫌なことがあった時、先生との関係やお友だちとケンカした時、また思春期をむかえ、性に関する悩みを抱えた時、学業や進路について悩んでいる時、絵には必ず兆候やヘルプサインが表れます。それらのサインを読み取り、子どもたちが自信をもって、その課題を乗り越えられるように導いていきます。

③ ファミリー・セラピー

子どものことを考えるとき、家族は切っても切り離せない存在です。夫婦関係が悪いと、子どもは自分が悪いのではないか、とか、自分にできることはないか、と密かに悩みます。また、親から過度の期待をかけられると、子どもは絵で怒りやストレスを発散したり、逆に、よい子になろうと無理をして絵が萎縮するようになります。子どもの絵には、子どもの心理状態だけでなく、親子関係や家族関係もはっきりと表れます。

ファミリー・セラピー

ファミリー・セラピーは、そうした言葉にならない子どもの訴えに耳を傾けると同時に、親や家族への対応法をサポートします。「家族描画法」のテクニックや、家族で1枚の大きな絵を描くことで、家族の力関係や家族調整についても学びます。

昨今は、親が子どもに「手がかからない」、「いい子でいてほしい」、または「まず勉強をさせなくては」と思いがちで、なかなか子どもに寄り添い、一緒につきあっていくことがむずかしい状況もあるようです。1枚の絵に家族で向かい合うことで、子どもの本音や実情を理解し、子どもをサポートするための家族のあり方を探ります。


2. 自己成長や変容をもたらす健常者アートセラピー
健常者アートセラピー
日本のアートセラピーは、精神科領域でのアートセラピーや問題の子どもたちを対象とした教育界のアートセラピーなどを原点として発展してきました。
昨今注目を浴びているのは、絵のフィードバック機能を活用した健常者アートセラピーです。この分野は、オーロラが開発し、発展させてきたものです。

「セラピーを行うとき、言葉によるカウンセリングより絵を使ったカウンセリングの方がわかりやすい」と言われるのは、絵を対象化して見ることで、自分の状態や問題、自己成長に関する気づきや発見があるからです。そして、そのことは、自分を変容させる大きなチャンスとなります。

健常者アートセラピーの活用例は、以下の通りです。

1.仕事の分野: 才能・適職診断、職場の人間関係 等
企業研修(適材適所の人材確保や配置、職場内コミュニケーションの構築、モチベーションUP等)
2.相性の分野: 相性診断、・恋愛・結婚・離婚等パートナーシップ 等
結婚相談所(マッチング、魅力アピール法、男女間コミュニケーション 等)
3.対 人 関 係: 性格診断、コミュニケーション診断 等

子どもアートセラピーの実際

オーロラを設立した当初からずっと持ち続けている夢があります。それは、親や教師、保育士等子どもに関わる人たちが、子どもの絵を心理的に見られるようになってほしい、という夢です。子どもは、フラストレーション(欲求不満)やストレスがたまると絵で発散する方法を生理的に知っています。まさに、排泄したいからトイレに行くことと同じように、子どもは怒ったり、落ち込んだり、萎縮してしまった時、まさに、カタルシス(浄化)アートとして、絵にそれを正直に表してくれます。そして、子どもは自発的に絵を描くことで、不満やいらいらを発散し、問題を解決していく術を知っているのです。

この動画の中では、子どもの状態がどのように絵に表れるか、そして、絵がどのように子どもの成長をサポートするかについて説明します。




*オーロラは、1989年に設立されました。この動画は、オーロラ開設30周年に収録されたものです。

 以下の項目をクリックすると動画の途中から再生されます。
  ごあいさつ (動画全体が最初から再生します)
  子ども対象アートセラピーの可能性
  カタルシス・アート(1枚目の絵)
  絵による昇華作用(2枚目の絵)
  子どもの絵に表れるヘルプサイン(3枚目の絵)
  ファミリー・アートセラピー(4枚目の絵)
  健常者アートセラピーの可能性



受講生の声から

私は、「生涯続けられる絵に関する仕事を持ちたい」と、「オーロラ・アートセラピー・インストラクター・コース」を受講した。20種類以上のアートセラピー・テクニックやカウンセリング実習、様々なボディワーク等体験や表現を通してアートセラピーの知識や技術を身につけながら、自分の心がオープンに、どんどん明るく元気になっていくのがわかった。(中略)当初の動機であった「生涯続けられる絵の仕事」も、「オーロラ・アートセラピー・インストラクター・コース」終了後すぐに「こども絵画教室」開催する準備として実を結ぼうとしている。

 



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