今日、紹介するのは系統的自由画法!
系統的自由画法では、自由画を継続的に描いていきます。
毎回、心に浮かんだものに焦点を当て、自由に絵にします。
作品が4~5枚になったら、セラピストが、描き手の傾向をまとめ、次のステップを提案します。
今回の絵は、40代女性の絵。



3枚の絵の共通点が見えたかな?
筆圧が薄く、中心が抜けていて、どの絵もさみしげ。
太陽や陽光など心の中で暖かいものを求め、カミナリのような強い怒りにおびえている。
右下のぬいぐるみのクマやブランコの少女は、自分のポジションの不安定さを表している。
次のステップとして提案したのは、
「中心に堂々と、地に足をつけた自分を描いてごらん」
「強い筆圧で、しっかり力強く描いてごらん」
そして、次の絵が描かれる。

地に足をつけ、バンザイをしているどでかい少女の絵。
すさまじく絵が変わった。
何と、野性的で力強く、どでかい本人像なのだろう。
目はぱっちりと正面を向き、自信にあふれている。
彼女の内なる本質が、絵を通して飛び出した。
この技法は、いつも無意識にとっている習慣や行動のパターンから脱却し、次のステップの自分や本来の自分を教えてくれるんだよ。